脳のオーバーヒートが、あなた自身の思考を停止させている

      2017/09/22

こんにちは、ココロとカラダの錬金術師、魚住です。

 

「肚(ハラ)」という言葉は、ご存知でしょうか?

「丹田」という言葉もありますが、同じことを指します。

 

わたしたち日本人は、古来から「肚」というものを、

とても大事にしてきました。

それは、今でも日本語として残されています。

 

身体文化がとても高かった時代背景があり、

その影響によってカラダの一部分の名称が言葉の中に含まれているのです。

それが”身言葉”と言われるものです。

 

 

「ハラ」という言葉で言うと

・腹が立つ

・腹わたが煮えくり返る

・ハラが据わっている

など・・・

 

「肚」ひとつを取っても、いくつも言葉として残されています。

中には、いまでは使わなくなって言葉もありますが、

そうかといって聞いたことがない、ということはないと思います。

誰もが、一度は聞いたことがあると思うのです。

 

昔の日本人は、ココロや”わたし”というものは、

「肚」にあるとされてきました。

だから、江戸時代などでは「腹切り」というものがあったわけです。

 

自分自身の身の潔白を証明するために、”わたし”という存在を切る。

そういったカラダの意識があったからこそ、「肚」を切ったのです。

 

「肚」が大事だということは分かった。

 

でも、「肚」がどう大事なのか?

 

そのことが大事ですよね。今日のブログでは、

「肚」の重要性について話を展開していきたいと思います。

 

 

「肚」を失くした日本人

 

「肚」、「丹田」と言われるカラダの意識ですが、

なぜ失われてしまったのでしょうか?

 

「肚」で生きていたわたしたち日本人は、時代の移り変わりとともに

「肚」の意識が変化してしまいました。

つまり、「肚」意識が希薄になっていき、

現代では”ない”に等しい状態になっているのです。

 

それは、生活スタイルの変化という側面が大きいでしょう。

 

土着の生活スタイルから、椅子での生活。

地面との距離感が離れてしまっていますよね?

トイレも、和式から洋式になり、「肚」に力が入らないようになっているのです。

また、身につけるもの、食べるものの変化ですね。

この影響は、とても大きいです。

 

このようにあらゆるものが、大きな変化をしたことによって、

カラダの意識が大きく変わってしまったということなのです。

つまり、地に足をつけて生きていくことができない、

フワフワしながら様々な刺激に”わたし”が流されながら生きていると言えるのです。

 

だから、多くのひとが、自分自身を見失い、

様々なことに悩み、苦しんでしまっているという現実があるのです。

 

そういった生きることに悩み、苦しんでいるひとが、

自分自身の人生を取り戻すためには、「肚」の意識を取り戻すことが欠かせません。

 

あなた自身が「肚」を取り戻すことができたとき、

いい意味であらゆることに動じなく生きることができるようになります。

それは、自分「軸」をブラさないで生きることができるということでもあります。

 

 

自分らしさを発揮できない。

 

それは、あなた自身が「肚」を失くしてしまっているから

という側面が大きいのです。

 

 

「肚」があるとどうなるのか?

 

ニュースで、よく見ると思うのですが、

ある衝動でキレてしまって、殺人を犯してしまう。

こういったことは、少なくありません。

 

殺人を犯してしまったひとが、普段から

評判の悪いひとだったかというと、そういったひとも確かにいるけど、

近所の方のインタビューを聞いていると、

普段は真面目だったとか、近所付き合いのある良いひとだった、

とか、そういった声は、意外にも多いのです。

 

 

そういったひとは、やはり「肚」がなかったのです。

湧き上がる衝動を抑えきれずに、殺人という行為を犯してしまった。

抑えるものがなければ、衝動は抑えきれないのです。

 

特に、怒りの感情というものは、感情の中でも大きなエネルギーなので、

それを抑圧するというのは大きなエネルギーが必要になるのです。

 

もし、怒りの感情を抑圧してしまったとしたら、

それはあなた自身の中に、エネルギーを閉じ込めてしまうことになり、

閉じ込められたエネルギーはあなた自身の中で、どんどん不純化していくのです。

 

 

その不純化したエネルギーによって、あなたのココロとカラダは毒されていきます。

そして、いずれ許容量を超えてしまうことで、何らかの問題として勃発する頃になるのです。

 

 

怒りの感情を溜め込んではいけない。

だからといって、怒りの感情を出してしまう、発散してしまえば良い、

ということではありません。

 

そんなことをしていたら、めちゃくちゃ攻撃的な人間になってしまって、

色んなひととの関係性が悪化していくことは、明確ですよね。

そこで大事になってくるのが、「肚」の意識なのです。

 

もし、「肚」があれば、怒りの感情というものが湧き上がらなくなるのです。

 

つまり、それは怒りという感情のスイッチが入らない、

ということでもあるわけです。

 

 

なぜ、怒りの感情が沸き上がるのでしょうか?

 

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そこの構造を知ることで、怒りというものの正体が理解できると思います。

 

大きく言うと、ある刺激(事象)があって、その刺激(事象)を、

あなた自身が受け入れられない、ということが、大きな問題になります。

受け入れられないから、刺激(事象)を拒絶したくなる。

 

それが、対人関係なら、相手を受け入れられない、

ということですよね。

 

受け入れられないということは、

あなた自身の中で安心感が欠如することになるわけです。

受け入れる余裕があれば、何てことはないのです。

受け入れる余裕がないからこそ、不安になり、

怖れの感情が沸き上がり、支配されてしまう。

 

 

だから、安心感が大きく欠如することになるわけです。

安心感が欠如するから、自らの存在が危機にさらされることになり、そこに攻撃性が生まれます。

 

それは本能的なものと言えるでしょう。

頭で考えるよりも、反射的な反応として発動してしまうものなのです。

 

怒りのエネルギーはとても強烈なものであり、

そのエネルギーは熱性を持ったものなので

カラダの中で怒りの感情が湧き上がったとき、

一気にカラダの上方に上っていくのです。

 

 

つまり、頭にエネルギーが集中してしまう、ということですよね。

それが、頭をおかしくしてしまうことになるのです。

理性が働かない、冷静な判断ができない、自分自信を見失う、

ということになるのです。

 

「頭に血がのぼる」という言葉があるように、

エネルギーが頭に集中してしまうんですね。

理性を超えて、自分軸自身をコントロールできなくなったとき、

それがキレる、ということになります。

 

キレてしまったら、最後、自分自身のコントロールが効かなくなるのです。

それは、本能的な衝動にカラダが支配されてしまうので、

思考が介入する余地はありません。

自分自身をある意味守るために、攻撃的な人間になってしまうのです。

 

「肚」ができると、あらゆる刺激(事象)に対して、

適切な距離感をもって関係性を築くことができるのです。

 

だから、目の前の刺激(事象)に巻き込まれなくなる、

ということですね。

 

何に巻き込まれるのか、というと「感情」です。

目の前の刺激(事象)に反応する感情のスイッチを入れてしまうことで、

必要以上に感情の肥大化をしてしまうのです。

肥大化させてしまうことで、その感情の影響力を高めてしまうことになり、

支配されるということなんです。

 

「肚」があると、どっしりと構えていられるのです。

逆に、「肚」がないと、目の前の刺激(事象)に対して、

あなた自身の意識が簡単に奪われてしまうのです。

 

自分自身のココロとカラダがあって、カラダから分離して

ココロ(意識)だけが、目の前の刺激(事象)に移動しまいます。

ココロとカラダが乖離してしまうことで、

不安や怖れの感情が沸き上がるのです。

 

カラダだけが取り残されて、ココロ(意識)だけが、

刺激(事象)に飛んで行ってしまっている。

簡単な話、「肚」があると、

ココロとカラダの乖離が起こらなくなってくるということなんですね。

 

だから、巻き込まれない。

 

自分自身でいられるということです。

つまり、周りに影響を受けずにいられるということなんです。

多くのひとは、日々の生活の中で様々な刺激を受けながら生きていて、

そういった刺激にあまりにも流されてしまっているのです。

 

「肚」がないから、あなた自身のココロ(意識)が、

あっちへフラフラ、こっちへフラフラして、カラダに戻って来れなくなっている、

ということなんです。

 

離れてしまったココロ(意識)をカラダに戻すにもエネルギーが必要です。

 

そして、戻し方というのも必要になってきますよね?

いくら戻そうと思っても、その戻し方を知らなけらば戻せない。

戻し方といっても、具体的な方法というものはありません。

 

 

戻る場所を、あなた自身が知っている、ということが大事なんです。

 

それが「軸」であったり、「肚」というカラダの意識なんです。

 

これらの意識がないと、”いま”自分自身がどこにいるのか、どこに流されているのか、

距離感がわからなくなります。

自分の立ち位置と、流された位置を認識できないと、

戻すことができないですよね?

 

だから、カラダの意識というものが、とても大事になってくるのです。

いつでも立ち戻れる場所があり、それを認識している。それが大事なのです。

 

戻れる場所がなく、その場所が分からない、となると、

戻れないですよね?

いつまでも漂流したまま、というわけです。

 

 

「肚」を失くしてしまうことによる弊害

 

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わたしたちはストレス社会に生きています。

日々の生活の中で、様々なストレスを受けながら生きている。

 

そういったストレスを受けないためには「肚」の意識が欠かせません。

 

「肚」がないと、エネルギーはどんどん上に上がっていきます。

つまり、頭の方にエネルギーが集中してしまうんですね。

 

ただでさえ、エネルギーは熱性を帯びているので、

放っておくとどんどん上昇してしまうのです。

脳は、熱に弱い組織なので、

熱が集中しないようにするためにカラダが色んな反応を起こします。

 

熱が脳に行かないように、肩や首でエネルギーの流れを阻止しようとする。

つまり、肩こり、首こりといった症状となって現れるのです。

 

肩こりや首こり、というのは悪いものではありません。

あなた自身の脳を守るために、カラダが反応してくれている、ということなのです。

 

※肩こりについてはいつまでも改善しない肩コリを解消するには? icon-share-square-o の記事を参考にしてみて下さい。

こちらの記事もオススメです!

 icon-hand-o-right そのマッサージが、あなたの寿命を縮めている  icon-share-square-o 

 

 

わたしたちは、多くのストレスを受けて、常に緊張状態にあります。

つまり、自律神経系のバランスが崩れてしまっている

ということですよね。

 

簡単に言うと、自律神経系は交感神経と副交感神経の2つからなっていて

交感神経は、活動するとき、興奮したときに働く神経のこと

副交感神経は、リラックスしているときに働く神経のことだと

理解してもらって結構です。

 

交感神経が働いたら、副交感神経が働く、といった感じに、

交互に働くことでバランスが取れている状態が理想なのですが

常に緊張状態にさらされているわたしたちは

副交感神経にスイッチが切り替わらなくて、交感神経が働きっぱなしになっているのです。

 

緊張するということは、熱を発生させることになります。

カラダの中で熱を発生させるから、そのエネルギーが頭に上っていく。

このように、脳は常にオーバーヒートしている状態になるのです。

 

それを防ごうとカラダは、あらゆる防御反応を示すのですが、

そのひとつが肩こりや首こりになってしまっているのです。

 

「肚」ができると、上に上がっていくエネルギーを抑える働きがあって、

脳のオーバーヒートを防ぐことができます。

 

だから、脳の働きが活発になることができますし、

思考を働かすことができるようになるのです。

つまり、理性が効くし、論理的な思考が働く、

ということになるのです。

 

「肚」がないと、オーバーヒートしているので、

脳の働きは停止まではいかなくても、働くことができません。

だから、論理的な思考ができないし、

理性のコントロールが効かなくなってしまうのです。

 

ここが、多くのひとが不安や怖れの感情を

抱いてしまう大きな原因ともなってしまっている部分でしょう。

脳のオーバーヒートによって、思考停止状態に陥ってしまっている。

 

思考停止状態になると、論理的な思考ができなくなる。

つまり、周りの影響を受けやすくなる、ということです。

 

あなた自身が受け取っている情報、

受け取りたくなくても受け取ってしまっている情報。

そういったあらゆる情報に影響を受けて、

自分自身の「軸」というものをブラされているのです。

 

ブラされれば、ブラされるほど、あなた自身を見失い、不安になっていく。

そして、怖れの感情に支配されていく。

そういう悪循環に陥ってしまうのです。

 

論理的な思考ができないから、冷静に情報の処理が行えません。

 

現代社会は、情報社会であり、何もしなくても

勝手にあらゆる膨大な情報が入ってきます。

そういった情報が、より脳に負担をかけてしまうことになり、

カラダは情報への拒絶反応を示してしまうのです。

 

日々の生活の中で、オーバーヒートした脳をクールダウンさせる機会が

あれば良いのですが、現実問題として、そういった機会は皆無に等しいのです。

 

 

本来、睡眠というものが脳のクールダウンを行う働きがあるのですが、

残念なことに現代人の多くは睡眠障害を抱えているため、

睡眠の質が大きく低下しているのです。

だから、少しはクールダウンできるかもしれないけど、

十分なクールダウンが行えない、という事態に陥っているのです。

 

 

脳に熱がこもったままだと、先ほど書いたように交感神経が優位な状態にあります。

つまり、興奮状態ということでしたよね。

 

寝ている間というのは、リラックスしているからこそ、

自己治癒力とか、自己調整力というものが働いて、

カラダが自然にリセットされる、という役目を果たしているのに、

それが発揮されないカラダになっている。

 

だから、いつまで経ってもケアが追いつかないというわけです。

 

ケアできないから、どんどん疲労が蓄積されていくし、

脳の話でいうと熱を発散させることができないのです。

 

いつまでも興奮状態が続いているがために、

カラダ中が緊張したままなので、当然ながら良い睡眠ができるわけがないのです。

 

現代人が抱えている、睡眠障害は、

これまでに書いてきたように自律神経系のバランスが崩れてしまっている。

そのために交感神経が優位になっていて、

副交感神経にスイッチが切り替わらないという問題と

脳のオーバーヒートが大きな原因となっているのです。

 

 

「肚」の意識を取り戻すことができたなら、

これらの問題は大きく改善することができます。

しかしながら、「肚」の意識はそう簡単につくり出すことができないのです。

 

呼吸法で、「肚」、「丹田」の意識をつくり出すことができるのですが、

そもそもエネルギー切れを起してしまっているひとには、続けられないのです。

カラダへの意識を取り戻すには、時間がかかります。

 

そのためには、継続していけるエネルギーが必要となるのです。

”やらない”、というよりかは、”やれない”といった方が

正しいかもしれないですね。

 

でも、本当はやった方がいい。

なぜなら、一生ものの財産を手に入れることができるのですから。

そして、あなたが、”わたし”という存在を生きていくためには

「肚」の意識は欠かせないものなのですから。

 

 

「肚」の重要性を書いてきましたが、

いきなりすぐに「肚」の意識を取り戻そうというのはお勧めできないですね。

先ほどにも書いたように、エネルギー切れを起してしまっているので、

続けられないのです。

 

だから、どうしたら良いのか、というと

日々の生活の中で、エネルギーを漏らさない生き方、

エネルギーを循環し、高める生き方を実践していく中で、

「肚」を取り戻すためのエネルギーを捻出していくことが大事でしょう。

 

それと同時に、脳のオーバーヒートを解消するための方法として

お勧めできることがあるとすれば、それは”半身浴”です。

熱を発散させるには、汗をかくことが重要になってきます。

汗をかくということは、熱の発散だけではなく、

カラダに溜まった毒素をカラダの外側に排出するという働きもあります。

 

また、半身浴をすることで、カラダの中の血行が良くなるということでもあり、

エネルギー循環が良くなるということでもあります。

そうやって、循環するカラダ、循環する体質を

手に入れていくことから始めていくことが大事なのではないかと思います。

 

もし、半身浴すらできない、ということであれば、

それは残念ながら難しいですよね。

何もせず、どんどん悪化していくのを待つだけになるでしょう。

 

半身浴は、最もエネルギーコストが低いものです。

他にも、あなた自身の”食”を見直す、ということも大事になってくるのですが、

食を見直すとなると、料理することも、食材を購入することも、

色んな側面でエネルギーコストがかかってくるのです。

 

だから、エネルギー切れを起してしまっているひとには、

ハードルが高くなるのです。

 

最もハードルが低くて、取り組みやすく、

なおかつ効果の高い方法としてあるのが”半身浴”なのです。

 

別にお風呂でやらなくても、バケツか何かに、

温かいお湯を入れて足を入れておくだけで良いのですから、

手間としてはバケツを用意してお湯を入れる、だけです。

最低限のコストで済むはずです。

 

そうやって、まずはエネルギーを循環させる。

エネルギーを循環させて、余裕が生まれてきたら、

次に出来ることに取り組んでいく。

 

そうやって、ステップバイステップでやっていかないことには、

すぐにエネルギーが枯渇してしまって、動けなくなります。

それほどまでに、現代人は厳しい状況に置かれているのです。

 

「肚」を取り戻すことが大事ですが、そこに行くまでに

必要な土壌作りをしないことには、とてもじゃないけどできないことです。

あなたがイメージしているよりも、はるかに高いハードルなのです。

生活スタイルの変化で、「肚」が生まれにくい環境に置かれているのですから。

 

もし、「肚」の意識が高まりやすい環境にあれば、

自然にその土壌は作られていきます。

だから、少し意識を高めるだけで、「肚」のスイッチも入りやすいでしょう。

しかしながら、そういった環境にはない。

 

だから、自ら能動的に、意識的に取り組んでいかないことには、

「肚」はつくられないのです。

 

 

まずは、あなた自身ができることから始めていきましょう。

それが、最短、最善の道です。

 

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